はじめに
2026年2月4日、AdvangeのCEO・鄭時雨は、大連ソフトウェア産業協会主催の年次フォーラム「潮流はどこへ向かうのか」で基調講演を行いました。講演で取り上げた海外展開とAI活用を手がかりに、ITサービスが技術の進歩を日々の業務改善にどうつなげられるかを考えます。
Advange CEOの鄭時雨は、2026年6月23日から25日に中国・大連で開催された世界経済フォーラムのニュー・チャンピオン年次総会、通称「サマーダボス2026」に参加しました。
今回のテーマは「イノベーションの波及拡大と深化(Innovating at Scale)」。90を超える国・地域からリーダーが集まり、技術革新を経済成長や事業の発展につなげるための議論が行われました。出典:世界経済フォーラム
このテーマを、アジアのITサービスに携わる私たちの仕事に引き寄せて考えると、海外拠点のITインフラ運用という課題が浮かびます。
新しい技術を導入したあと、現地の社員が毎日の仕事で使い続けられるか。問題が起きたとき、必要な支援にたどり着けるか。事業を広げる計画には、その部分まで含めておきたいと考えています。

AIを使う人の、一日の仕事から考える
AIで資料作成や情報検索の時間を短くする。その効果を考えるとき、私たちはツールを使っている時間の前後にも目を向けます。
例えば、海外拠点の社員が、AIで作成した提案書を本社の担当者と確認する場面を考えてみます。原稿はすぐにできても、参照する社内資料へのアクセス権がなく、申請先も分からなければ、そこで仕事が止まります。担当者が現地の勤務時間中に対応できなければ、確認は翌日に持ち越されるかもしれません。
資料作成が速くなった分だけ、承認を待つ時間が目につくようになる。こうした場面では、ライセンスを追加する前に見直したいことがあります。
誰がアクセス権を承認するのか。異動や入退社の情報は、どのタイミングでIT担当者に届くのか。利用者が困ったときの窓口は、実際に対応できる相手につながっているのか。
AI活用を支えるIT基盤には、ネットワークや端末に加え、こうした日々の運用も含まれます。もちろん、それだけでAIの成果が決まるわけではありません。使う業務の選び方や、出力内容を確かめる人の判断も必要です。そのうえで、利用者が仕事を進められる環境を整えることは、私たちITサービス企業が担うべき部分です。
運用の価値を、事業の予定と一緒に見る
ITの報告では、稼働率や障害件数が使われます。これらに加えて、事業側が知りたいこともあります。新しく入社した社員は予定日に仕事を始められたか。新拠点の開設はITの準備待ちにならなかったか。毎月繰り返されていた問い合わせは減ったか。
例えば、障害件数が変わらなくても、入社時のPCとアカウントの準備が間に合うようになれば、本人と受け入れ部署の待ち時間は減ります。その変化は、機器の稼働状況だけを見ていても分かりません。
Advangeは、日本・東南アジア・中国で事業を展開する企業に向けて、端末管理、ネットワーク、セキュリティ、クラウドなどのITサービスを提供しています。今回のサマーダボスへの参加を契機に、技術の可能性を、利用者が日々の仕事で実感できる形につなげるという私たちの役割を改めて考えています。
海外展開の計画を立てる際には、開設後の運用を担う人にも、早い段階から加わってもらう。どの業務を、誰が、現地の何時に使うのか。その会話から、必要な支援の範囲が具体的になります。
Advangeは、お客様の事業計画と現地の業務を踏まえ、海外拠点のITインフラ運用を継続して支えていきます。

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